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IBAN計算機

IBANの検証・分解・計算

概要

このIBAN計算機では、IBANが有効かどうかを確認したり、国コード・チェックデジット・銀行コード・口座番号などの構成要素に分解したり、銀行コードと口座番号からIBANを生成したりできます。検証には国際標準のモジュロ97アルゴリズム(ISO 7064)を使用しています。

IBAN計算機とは

IBAN計算機は、国際銀行口座番号(IBAN: International Bank Account Number)が正しい形式かどうかを検証したり、銀行コードと口座番号からIBANのチェックデジットを自動計算したりするための無料ツールです。海外送金や国際取引が増える中、IBANの入力ミスは送金遅延や組戻し手数料の原因になります。手作業でチェックデジットを計算するのは非常に煩雑ですが、本ツールを使えば数秒で「検証」と「構築」の両方に対応できます。特に重要なのは、この計算はすべてブラウザ内(クライアントサイド)で完結しており、入力した口座番号や銀行情報が外部サーバーに送信されることは一切ないという点です。銀行口座情報という機密性の高いデータを扱うツールだからこそ、この「ローカル完結」という設計が信頼性の決め手になります。

計算方法・アルゴリズムの解説

IBAN計算機は「検証モード」と「構築モード」の2つの機能を持ち、いずれもISO 13616規格およびISO 7064 MOD 97-10というチェックサム方式に基づいています。

検証モードの仕組み

  • 入力されたIBANからスペースを取り除き、すべて大文字に統一します。
  • 先頭2文字の国コードが存在するかどうか、またその国に定められた桁数(例:ドイツは22桁)と一致するかを確認します。
  • 先頭4文字(国コード2文字+チェックデジット2桁)を末尾に移動させます。
  • アルファベットを数字に変換します(A=10, B=11, C=12 … Z=35というルールです)。
  • 変換後の巨大な数値を97で割った余りを計算します。この余りがちょうど1であれば、そのIBANは数学的に正しい形式であると判定されます。

構築モードの仕組み

構築モードでは、国コード・銀行コード・口座番号を入力すると、チェックデジットを自動生成してIBAN全体を作成します。手順は以下の通りです。

  • 銀行コードと口座番号を、それぞれの国で定められた桁数に合わせてゼロ埋め(パディング)します。
  • 末尾に国コードと仮の"00"を付加します。
  • 検証モードと同じ数字変換とMOD 97計算を行います。
  • 得られた余りを98から引いた値が、実際のチェックデジットになります。

ただし構築モードが利用できるのは、BBAN(基本銀行口座番号)が「銀行コード+口座番号」のみで構成され、国内独自のチェック文字を含まない国、具体的にはドイツ(DE)、オーストリア(AT)、スイス(CH)、オランダ(NL)、ポーランド(PL)、ルクセンブルク(LU)、リヒテンシュタイン(LI)に限られます。イタリア(IT)、フランス(FR)、スペイン(ES)、ベルギー(BE)などはBBAN内部にCIN(イタリアの検査文字)、RIBキー(フランス)、DC(ベルギー)といった国独自のチェック文字を含んでいるため、これらの国については検証のみ対応し、構築機能では扱えません。

使い方のステップ

  1. モードを選択:「検証」か「構築」かをまず選びます。
  2. 検証の場合:お手元のIBANをそのまま(スペースがあっても構いません)入力欄に貼り付けます。
  3. 構築の場合:国コードを選択し、銀行コードと口座番号を入力します。
  4. 計算実行:ボタンを押すと、検証結果(有効/無効)またはチェックデジット付きの完全なIBANが即座に表示されます。
  5. 結果の確認:表示されたIBANを送金先入力欄にコピー&ペーストして利用します。

実際の使用例

例1:ドイツの取引先へ送金する場合
取引先から「DE89 3704 0044 0532 0130 00」というIBANを受け取ったとします。このIBANを検証モードに貼り付けると、国コードDEの桁数(22桁)と一致しているか、そしてMOD 97計算の結果が1になるかを瞬時にチェックできます。手入力や転記ミスがあった場合、この検証で高い確率で発見できます。

例2:自社のドイツ口座のIBANを作成する場合
銀行から通知された銀行コード(BLZ)と口座番号だけを持っている場合、構築モードに「DE」を選択してこれらを入力すれば、チェックデジットを含む完全なIBANを自動生成できます。手計算でMOD 97を行うのは非常に手間がかかるため、この機能は経理担当者にとって大きな時短になります。

例3:イタリアやフランスのIBANを扱う場合
イタリア(IT)やフランス(FR)のIBANは、BBAN内部に国独自のチェック文字(CINやRIBキー)が組み込まれているため、本ツールでは構築はできず検証のみ対応します。例えば「IT60 X054 2811 1010 0000 0123 456」を検証モードに入力すれば、フォーマットとチェックサムの整合性を確認できます。

国別IBAN早見表

国名国コードIBAN桁数IBAN例
ドイツDE22DE89 3704 0044 0532 0130 00
オーストリアAT20AT61 1904 3002 3457 3201
スイスCH21CH93 0076 2011 6238 5295 7
イタリアIT27IT60 X054 2811 1010 0000 0123 456
フランスFR27FR14 2004 1010 0505 0001 3M02 606
スペインES24ES91 2100 0418 4502 0005 1332
オランダNL18NL91 ABNA 0417 1643 00
ポーランドPL28PL61 1090 1014 0000 0712 1981 2874
ポルトガルPT25PT50 0002 0123 1234 5678 9015 4
トルコTR26TR33 0006 1005 1978 6457 8413 26

入力したIBANの情報は本当に安全ですか?

はい、安全です。本ツールの計算処理はすべてお使いのブラウザ上(JavaScript)で完結しており、入力された銀行コード、口座番号、IBANがサーバーに送信されることは一切ありません。インターネット接続を切った状態でも計算自体は動作するほど、完全にローカルで処理が行われます。機密性の高い口座情報を扱う際にも安心してご利用いただけます。

チェックデジットが正しければ、その口座は実在すると考えてよいですか?

いいえ、それは誤解です。チェックデジットが正しいということは、そのIBANが数学的なフォーマットのルール(MOD 97-10)に適合していることを意味するだけであり、実際にその口座が存在するか、あるいは送金先として意図した相手のものであるかは一切保証しません。近年、正しいチェックサムを持つ「本物そっくりの偽IBAN」を使った詐欺(IBAN類似詐欺)が増えており、この誤解につけ込む手口が横行しています。最終的な口座名義の確認は、必ず銀行側のシステムや取引先への直接確認で行ってください。

すべての国でIBANを自動生成(構築)できますか?

いいえ、できません。構築モードが利用できるのは、BBAN構造が「銀行コード+口座番号」のみで完結し、国独自のチェック文字を含まない国、具体的にはドイツ、オーストリア、スイス、オランダ、ポーランド、ルクセンブルク、リヒテンシュタインに限定されます。イタリア、フランス、スペイン、ベルギーなどはBBAN内部に国独自の検査文字(CIN、RIBキー、DCなど)が組み込まれているため、これらの国のIBANについては検証機能のみを利用してください。

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